若さを保つためには「サーチュインの活性化」がカギ
NAD+は人体にあるすべての細胞にある補酵素です。加齢とともに減少することで多くの老化現象や病気を引き起こします。その中でもとくに以下3つの作用が注目されています。
ゲノムとは染色体に含まれるすべての遺伝子と遺伝情報のことです。染色体を構成する成分をDNAといい、活性酸素や環境中の化学物質などにより日々、損傷を受けています。DNAの受けた損傷でゲノムが不安定となり、細胞老化の進行やがんの発生を引き起こすとされています。
体内にはDNA損傷を修復する「DDR(DNA損傷応答)」機能が存在します。しかし、体内のNAD+が減少するとDDRがうまく機能しないため、損傷修復がなされずDNAへのダメージは増加するといえるでしょう。
ヒトは酸素や食物などを摂取し、代謝によりエネルギー産生をおこないます。体内すべてのエネルギー代謝が正常におこなわれるためには、NAD+(補酵素)が必要です。しかし、加齢とともにNAD+は減少することから代謝機能は衰えるとされています。加齢とともにアルコールに弱くなる、または痩せにくい身体になるのも、NAD+減少が関係するといえるでしょう。
サーカディアン・クロックとは体内時計のことです。1日周期でリズムを刻む体内時計は脳からの指令により日中は活動、夜は休息状態に切り替わります。自律神経バランスや朝晩の血圧変動なども体内時計による生体リズムといえるでしょう。
しかし加齢によりNAD+が減少すると体内時計のリズムが乱れ、不眠や頭痛を引き起こします。とくに60代以降の方は、眠りを促すメラトニンというホルモン分泌量が低下するため寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまうなど、睡眠の質が低下しやすい傾向があります。
ミトコンドリアとはエネルギー産生に関わる細胞小器官です。私たちが摂取した食物(糖や脂質)から、生体エネルギー通貨といわれる「ATP(アデノシン三リン酸)」を合成します。加齢によりミトコンドリアの機能が低下することで、ATPの合成阻害・不足により活性酸素が増加し、肌や健康上にさまざまな不調を招きます。
テロメアとは染色体の末端にある構造タンパク体であり、遺伝子情報をもつDNAを保護する役割をもちます。細胞分裂のたびにテロメアは短くなり、テロメアの長さの限界を迎えると細胞分裂は止まり細胞死に至ります。「生物は細胞分裂のたびに老化が進行する」とされ、テロメアを延ばすことで老化の進行を遅らせるテロメア説について今なお、世界中で研究が進められています。
外見や活力など”若さ”を左右する「サーチュイン」は、抗老化遺伝子や長寿遺伝子とも呼ばれ、脳(視床下部)に多く存在します。サーチュインとは酵母菌からヒト細胞に至るまで存在する遺伝子の総称です。しかし加齢とともにサーチュインの遺伝子発現量※は減少し、シワや肥満などさまざまな老化現象を引き起こすとされています。
サーチュイン発現量の増加・活性化は、「ミトコンドリア」や「テロメア」の機能低下を防ぐとされ、老化の遅延や寿命延長の可能性に期待がもてるといえるでしょう。
※遺伝子発現:遺伝子からタンパク質が作られること
当院では、ダイレクトにNAD+を注入する「NAD+点滴」をおこなっております。直接NAD+を体内に取り入れることで、効率のよい総合エイジングケアをおこなうことが可能といえるでしょう。
サプリメントは点滴ほど効率的にNAD+を増やすことはできません。 効率的にNAD+を全身の細胞に行き渡らせてくれる点滴療法は、より高い効果が期待できます。
NAD+点滴は加齢により減少したNAD+を補い、サーチュインを活性化するとされています。とくにNAD+が急速に減少する40代以降の方に対して大きな効果が認められ、肌質改善や育毛、肥満など総合的なエイジングケアへアプローチする点滴療法です。
こんな方にNAD+点滴はおすすめ
身体の中からエイジングケアをしたい
肌質を改善したい
疲れをとりたい
夜間熟睡したい
筋肉量を増やしたい
代謝をアップして痩せたい
病気になりにくい身体をつくりたい
ミトコンドリアを活性化させたい
NAD+が配合された製剤を左右どちらかの腕に点滴します。
所要時間はおおよそ1時間半です。
さまざまな美容治療も同時に受けていただくことができます。
・ダウンタイムはほぼありません。静脈注射ですので、穿刺部位に内出血を起こすことがあります。
・NAD+点滴に使用される薬剤は安全で副作用が少ないといわれています。
・稀に起こりうるNAD+点滴の副作用には、頭痛・息切れ・便秘・血漿ビリルビンの増加・γグルタミン酸トランスフェラーゼ・乳酸脱水素酵素・アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼのレベル低下などがあります。
・副作用の可能性: 低レベルな報告として、頭痛、息切れ、便秘、血管の痛みのほか、肝機能酵素(ビリルビン、γ-GTP、ASTなど)の低下が観察された症例があります。
・NADの点滴中に、胸が少し締め付けられるように感じることがあります。また、軽い吐き気や頭痛を訴える方もいらっしゃいますが、これらの症状は点滴の速度を遅くすることで軽減できます。
健康な方であれば、一般的に月1回の点滴治療で十分なNAD+を補給し、最適な健康状態やパフォーマンスを維持することができます。NAD+ 点滴により摂取した成分は、通常2〜3週間体内に留まるため、その効果を継続する場合は隔週(2週間に1回)の点滴が推奨されています。
大半の方が1回のNAD+点滴で効果を実感する安全性の高い治療法です。しかし、体内のNAD+は日々減少するため、継続により総合的なエイジングケアをおこなうことが大切といえるでしょう。
●NAD+の参考文献
1. The Central Role of the NAD+ Molecule in the Development of Aging and the Prevention of Chronic Age-Related Diseases: Strategies for NAD+ Modulation. Borut Poljšak. International Journal of Molecular Sciences, 24(3):2959 (2023)
和題:老化の進行と慢性加齢関連疾患の予防におけるNAD+分子の中心的役割:NAD+調節戦略
2. Therapeutic potential of boosting NAD+ in aging and age-related diseases. Yahyah Aman. Translational Medicine of Aging, 2:30–37 (2018)
和題:老化および加齢関連疾患におけるNAD +増強の治療可能性
3. The Central Role of the NAD+ Molecule in the Development of Aging and the Prevention of Chronic Age-Related Diseases: Strategies for NAD+ Modulation. Borut Poljšak. International Journal of Molecular Sciences, 24(3):2959 (2023)
和題:老化の進行と慢性加齢関連疾患の予防におけるNAD+分子の中心的役割:NAD+調節戦略
NAD+ 限定解除要件
1.未承認医薬品等
この治療で使用される試薬は、薬機法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
2.入手経路等
当院院長の判断の元、海外より国内販売代理店経由で個人購入しております。
3.国内承認医薬品の有無
国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認医薬品はありません。
4.諸外国における安全性情報
特に重大な有害事象の報告はありません。
5. 医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
(※)「個人輸入において注意すべき医薬品等について」は下記よりご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/overseas_report/index.html
妊娠中のNAD+ 点滴に対する安全性は現時点では確認されていません。そのため、妊娠中・授乳中の方はNAD+点滴を受けることはできません。
※記事内に記載されたNMNおよびNAD+の効果効能はメーカーによる資料内容をもとに構成されています。
| 投与量 | 料金 | 所要時間 |
| NAD+ 125mg | ¥58,000 | 1時間半程度 |