培養上清液とは
幹細胞は、様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持った特殊な細胞で、再生医療に用いられ、様々な難治性の病気に対する効果が期待されています。
この幹細胞を、特殊な培養液を用いて増やしてゆく時に、幹細胞は培養液の中に非常にたくさんの成長因子、免疫調整因子、抗炎症性因子、神経再生因子などを分泌する事が分かっています。
細胞を培養した後に細胞成分を取り除き、残った液体部分だけを抽出したものが培養上清液になります。
この培養液を用いて、美容効果や様々な病気の症状の改善の可能性が示唆され、新たな治療材料として、期待されています。
培養上清液には、幹細胞から分泌した様々な成長因子や免疫調節因子(サイトカイン)など、500種類を越えるタンパク質成分が豊富に含まれています。
その中には、肌・皮膚を再生する因子、血管を増殖させる因子、神経を修復する因子、免疫を調整する因子、骨形成を進める因子なども含まれていることが、培養上清液の解析データから判明しています。
参考文献
●間葉系幹細胞は"指揮細胞"としてマクロファージに作用し肝硬変の肝線維化改善、再生を誘導する 自己骨髄細胞投与療法から他家脂肪組織由来間葉系幹細胞投与へ(解説/特集)
寺井 崇二(新潟大学 大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野), 土屋 淳紀
BIO Clinica (0919-8237)35巻5号 Page406-410(2020.05)
Abstract:肝臓は再生能力の高い臓器として知られているが、肝障害が遷延し進行した肝硬変に進展するとその再生能力は落ち、現在根本的に改善する治療は肝移植である。しかし肝移植はドナーの不足という深刻な状態に直面している。現在、肝硬変の線維化改善、再生促進を目指した新規治療が世界中で開発を目指して展開されているが、細胞治療もその一つである。我々は2003年に肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法の臨床研究を開始し、その過程において、肝線維化改善に伴う肝再生、肝機能の改善を明らかにしてきた。一方でさらに再生医療として考えた場合、今後は自己から他家細胞投与が必要と考えられた。基礎研究を踏まえ、2017年よりロート製薬と肝硬変症に対する他家脂肪由来間葉系幹細胞投与の治験を開始した。一方で、基礎研究の解析では間葉系幹細胞投与療法において、間葉系幹細胞は指揮細胞として作用し、マクロファージをM2型に変化させ、肝線維化改善、肝再生を誘導することも明らかになってきた。本稿では我々が現在までの他家間葉系幹細胞の臨床展開までの道のりを概説する。(著者抄録)
●骨髄間質細胞由来因子による神経再生
中野 法彦(藍野大学中央研究施設), 兼清 健志, 井出 千束
BIO Clinica(0919-8237)32巻10号 Page1026-1030(2017.09)
Abstract:脊髄損傷に対して細胞移植療法が注目されている。私たちは骨髄間質細胞を用いた治療法の開発に取り組んできた。脊髄損傷モデルラットに対して、骨髄間質細胞の移植および培養上清の投与を行うと、脊髄損傷の著明な回復が見られた。これは細胞自身が生着して効果をもたらしたのではなく、骨髄間質細胞が分泌する液性因子が神経の再生に関わっていると考えられる。そこで、骨髄間質細胞が分泌する因子の解析を行っている。本稿ではこれまでに私たちが行ってきた基礎的な研究について紹介する。(著者抄録)
●骨髄由来間葉系幹細胞培養上清はマクロファージ極性転換により骨形成を促進する
Japanese Journal of Maxillo Facial Implants 橋爪 孝介 巻21号3 213-213 (公社)日本顎顔面インプラント学会
●幹細胞由来成長因子を用いた骨の再生医療 〜細胞移植を行わず骨の再生に成功・名大病院などで臨床研究開始〜
Conditioned media from mesenchymal stem cells enhanced bone regeneration in rat calvarial bone defects. Osugi M, Katagiri W, Yoshimi R, Inukai T, Hibi H, Ueda M. Tissue Engineering Part A (2012)
【研究の内容】
・ 間葉系幹細胞(MSC)の培養上清にはIGF-1、VEGF、TGF-β1、HGFなどのサイトカインを含有していました。
・ 培養上清はin vitroでヒト間葉系幹細胞(hMSC)の遊走能、増殖能を上昇させました。
・ 培養上清をアガロースゲルに混和しラット頭蓋骨に作製した骨欠損部に移植する実験を行いました。マイクロCTおよび組織切片にて観察したところ経時的に新生骨の添加がおこり、培養上清移植部には細胞移植と同等以上の骨再生が認められました。
・ ラット頭蓋骨に培養上清を移植し、ラット尾静脈より蛍光標識したMSCの投与を行いin vivo イメージング装置にて細胞の動態を観察したところ、投与された MSC は頭蓋骨の培養上清移植部に高度に集積している事が明らかとなりました。さらにGFPラットにて移植実験を行ったところ、培養上清移植部にGFP陽性細胞が集積し、これらのなかで幹細胞マーカーを発現している細胞も多数認められました。このことは培養上清移植部へ周囲の内在性幹細胞が遊走してきていることを示すものでした。
培養上清には、幹細胞から分泌されたさまざまなサイトカインが豊富に含まれています。
サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを 持ち、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。サイトカ インを豊富に含む培養上清液は、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。
①担当医師の問診を受けていただきます。
②治療に対する説明、同意書にサインをいただきます。
③培養上清を点滴(静脈投与)行います。
④治療終了となります。
ゆっくりと静脈内に投与します。培養上清液には 多種多様のサイトカインが豊富に含まれていることから、体内の損傷している部位の細胞が活性化し、さまざまな組織機能を老化現象から強く引き戻すことが期待されます。
30分~60分
妊娠中、またはその可能性がある方、授乳中の方、小児喘息など、アレルギー体質の方、薬物へのアレルギーを有する方
料金ベビースキン近赤外線導入【顔】に特化 20,000円 ~
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