脂肪由来幹細胞から産生される培養上清液を使用することで、たるみやしわを改善し、肌の弾力やハリを取り戻す効果が期待される他、ケガなどによる傷跡を薄くする効果も期待できます。 AGAや薄毛でお悩みの方に対して、IGF-1やPDGFは発毛にも効果が期待できると言われる成分で、培養上清液にも含まれています。
GFは、元々人間の体に存在しているたんぱく質の一つで、新しい細胞を生み出す力や傷ついてしまった細胞を修復する力があります。加齢とともにEGFが減少してしまうと、肌の老化を加速させることになってしまいます。もしも日焼けがなかなか戻らない、シミやしわが増えてきたと感じるのであれば、EGFが減少して肌の代謝が悪くなっている可能性が高いということです。また、EGFの効果でターンオーバーが正常になれば、肌のバリア機能が整うという効果以外にも嬉しい変化が期待できます。それは、肌の透明感が高まり、ハリやツヤのある肌に変化するというものです
IGFは、壊れた細胞の再生を促す効果があるだけではなく、新しい皮膚細胞を生み出すために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やしてくれる効果があります。EGF同様、加齢によってその量は減少してしまい、肌のハリがなくなるといった悩みにつながります。IGFには発毛を促進してくれる効果もあるため、IGFの減少に伴って髪の毛に関する悩みも増えていくと考えられています。つまり、年齢を重ねるごとに髪の毛に関する悩みが増えるのは、IGFが減少していることが原因だと考えられるでしょう。
FGFは、真皮層の綿維芽細胞の分化や増殖といった働きを促進します。肌の弾力を弾力を維持するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくり出すのが綿維芽細胞です。FGFも前述したサイトカインと同じように華麗で減少してしまいます。FGFが減少してしまうと、肌の弾力がなくなってしまいます。つまり、たるみや深いシワができやすくなってしまうのです。サイトカインの中でも、特に美容効果が期待できるものはこの3つです。これらの成分を配合したスキンケア商品も販売されています。しかし、サイトカインが配合されているスキンケア商品は高額なものが多いため、目的にあった効果が期待できるものを選ぶことをおすすめします。
培養上清には、幹細胞から分泌されたさまざまなサイトカインが豊富に含まれています。
サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを 持ち、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。サイトカ インを豊富に含む培養上清液は、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。
参考文献
●間葉系幹細胞は"指揮細胞"としてマクロファージに作用し肝硬変の肝線維化改善、再生を誘導する 自己骨髄細胞投与療法から他家脂肪組織由来間葉系幹細胞投与へ(解説/特集)
寺井 崇二(新潟大学 大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野), 土屋 淳紀
BIO Clinica (0919-8237)35巻5号 Page406-410(2020.05)
Abstract:肝臓は再生能力の高い臓器として知られているが、肝障害が遷延し進行した肝硬変に進展するとその再生能力は落ち、現在根本的に改善する治療は肝移植である。しかし肝移植はドナーの不足という深刻な状態に直面している。現在、肝硬変の線維化改善、再生促進を目指した新規治療が世界中で開発を目指して展開されているが、細胞治療もその一つである。我々は2003年に肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法の臨床研究を開始し、その過程において、肝線維化改善に伴う肝再生、肝機能の改善を明らかにしてきた。一方でさらに再生医療として考えた場合、今後は自己から他家細胞投与が必要と考えられた。基礎研究を踏まえ、2017年よりロート製薬と肝硬変症に対する他家脂肪由来間葉系幹細胞投与の治験を開始した。一方で、基礎研究の解析では間葉系幹細胞投与療法において、間葉系幹細胞は指揮細胞として作用し、マクロファージをM2型に変化させ、肝線維化改善、肝再生を誘導することも明らかになってきた。本稿では我々が現在までの他家間葉系幹細胞の臨床展開までの道のりを概説する。(著者抄録)
●脂肪由来間葉系幹細胞を用いた椎間板再生(解説/特集)
石黒 博之(大阪大学 大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)), 海渡 貴司
整形・災害外科 (0387-4095)61巻11号 Page1381-1388(2018.10)
Abstract:<文献概要>椎間板変性は腰痛のみならず,脊柱配列異常に伴う神経障害や脊柱後彎・矢状面アライメント不良をきたすため,椎間板再生に対する社会経済的期待は大きい。間葉系幹細胞(MSCs)を用いた細胞治療では,椎間板内への移植後に発揮される栄養作用による組織再生効果が報告されてきた。その中でも脂肪由来間葉系幹細胞(ADSCs)は椎間板治療に適した性質を持つといわれており注目されている。われわれは新規細胞治療システムとしてADSCsより作成したスキャフォールドフリー三次元組織(ADSC-TEC)の作成に成功し,椎間板再生治療へ応用した。ADSC-TECの椎間板内移植はラット椎間板髄核摘出モデルにおいて長期間にわたる機能的組織再生効果を示した。本研究の応用により,椎間板の破綻に伴う種々の疾患に対する新規細胞治療となる可能性がある。
●脂肪幹細胞を用いた脂肪組織再生療法(解説)
覚道 奈津子(関西医科大学 形成外科学講座), 森本 尚樹, 尾川 武史, Lai Fangyuan, 楠本 健司
BIO Clinica (0919-8237)31巻10号 Page1074-1077(2016.09)
Abstract:近年、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療が注目され、さまざまな領域で臨床応用に向けての研究が進んでいる。幹細胞治療の分野ではiPS細胞が注目されているが、その臨床応用についてはまだ克服すべき課題が多い。骨髄幹細胞や脂肪幹細胞をはじめとする体性幹細胞はすでに多くの臨床実績があり、実用化という点では優位性がある。脂肪組織は形成外科領域で扱う頻度の高い組織で局所麻酔でも採取が可能であり、もし幹細胞の分離・移植が、安全性が高く簡便にでき、普遍的な骨髄に代替する幹細胞の供給源となれば理想的である。本稿では、脂肪幹細胞を用いた脂肪組織再生の概要を紹介するとともに、我々が行っている研究成果についても解説する。(著者抄録)
①担当医師の問診を受けていただきます。
②治療に対する説明、同意書にサインをいただきます。
③培養上清を点滴(静脈投与)行います。
④治療終了となります。
治療について
ゆっくりと静脈内に投与します。培養上清液には 多種多様のサイトカインが豊富に含まれていることから、体内の損傷している部位の細胞が活性化し、さまざまな組織機能を老化現象から強く引き戻すことが期待されます。
30~60分程度
妊娠中、またはその可能性がある方、授乳中の方、小児喘息など、アレルギー体質の方、薬物へのアレルギーを有する方
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