皮弁法(剪除法:せんじょほう)

保険適応の手術


当院では、保険でも認められている、 効果の高い「剪除法」を、形成外科&美容外科の視点から繊細な技術を用いて行っています。

 

 

-剪除法とは-

直視下摘除法や皮弁法とも呼ばれ、極力しわにまぎれて目立たぬよう、ワキのしわに沿って3〜4cm程度切開し、皮下をポケット状に剥離した後、皮膚を反転し、ニオイの原因となるアポクリン腺を直接目で見ながら取り除いていく方法です。確認しながら原因となるアポクリン腺を取り除くので取り残しがほとんどなく、非常に効果が高く確実とされる治療法です。この方法の1番のデメリットは傷跡の長さですが、ワキのシワに同化して目立たなくなることが多いです。また、汗がゼロになるわけではありませんが、多汗症にも効果があります。術後は一定期間、色素沈着やつっぱり感がしばらく続くことがあります。

切開剪除法の特徴

①再発のリスクが少ない

ニオイの元を根本的に除去するので、再発のリスクが低いと言われています。

②治療効果が高い

医師が目で確認しながら汗腺を取り除くので治療の効果が高いです。

③脱毛効果もあり

毛根も一緒に取り除かれるので脱毛効果もあります。


ワキガとは?


ワキガ体質は遺伝しますので、突然なるものではありません。

ただし、アポクリン汗腺の発達やホルモンバランスの変化が生じやすい思春期を境に、ワキガ臭が強くなるケースが多くあります。

  •  ●ワキに汗染みができやすい
  •  ●ワキの臭いが気になって制汗剤が手放せない
  •  ●家族や親せきにワキガの人がいる(遺伝)
  •  ●衣類の上着のわき部分が黄色いシミになる
  •  ●腋毛から白い粉が吹くまたは付着する

衣類の上着のわき部分が黄色いシミになる腋窩部(わきの下)からの臭い、特に運動時など多めの汗をかく時、エクリン腺からの汗の臭い(酸っぱい、汗臭い)とは明らかに違う特有の臭いがします。腋毛から白い粉が吹くまたは付着する特有の臭いとは、個々の体質によって異なりますが、ネギ類の臭い、めんつゆの臭い、ゴボウの臭い、酢の臭い、納豆の臭い、古い雑巾の臭いに喩えられることがあります。

また、臭いの元となるアポクリン腺分泌物は、衣類のわき部分に黄色いシミを作り、汗が大量に出る多汗傾向を伴うことがあります。


手術の副作用

術後経過手術後


ワキガ手術後は、腫れや内出血、痛みなどの症状が出るため、回復までに一定期間が必要です。 ダウンタイム中は腕の動きに制限がかかり、仕事や日常生活に影響が出ることがあります。 腫れや痛みが続く期間は個人差がありますが、通常2〜3週間程度で徐々に治まります。


手術費用


剪除法(せんじょほう)の手術費用

 

剪除法:保険適応

3割負担の場合:4万円前後

美容的要素のあるものは

自費になります。


ご予約・持ち物について

ご予約について

ご予約はお電話(0977-75-9082)かHPのご予約にて承っております。

当日手術希望は承っておりませんのでご了承ください。

初診時の持ち物

マイナ保険証もしくは資格確認書(美容診療をご希望の方も念の為お持ちください)

他院からの紹介状(お持ちの方)/お薬手帳(お持ちの方)/医療証(お持ちの方)

お支払いについて

クレジットカード・現金・交通系IC・電子決済でのお支払いが可能です。

治療の流れ


診察

まずは両脇にガーゼを挟み、わきがの程度の評価を行います。

手術適応の際は剪除法の説明を詳しく致します。気になったことやご不安なことなどご相談下さい。

手術予約日を決定します。また、術前採血を行う場合があります。

手術前日・当日/準備頂きたいこと

手術前日までにワキの毛の剃毛をお願いします。また、手術後は入浴できないため、当日は事前に入浴を済ませてくることをお

すすめします。手術当日はシャツなどの前からボタンで脱ぎ着できる衣服を着用してお越し下さい。

また、当日はご自身で運転されることをお控え頂いておりますので、ご家族の方の運転か公共交通機関でお越し下さい。

着替え

受付を済まし、診察に呼ばれましたら専用の服にお着替えしていただきます。

手術(剪除法)当日

手術を始める前に局所麻酔をします。麻酔がしっかり効いているか確認を行い手術を始めます。

ワキのシワに沿って切開し、皮膚を裏返してアポクリン腺とエクリン腺を専用のハサミで切除していきます。切除が完了したら、キレイに縫合していきます。縫合した場所に滲出液や血腫を防ぐために排液管を挿入します。

手術後

手術当日から抜糸までの1週間は肩より腕をなるべく挙上しないようにお願い致します。※傷が避ける可能性があるため

また、運転の方は控えて下さい。お風呂は入らないようにお願い致します。

 

抜糸

手術後3.4日後に挿入した排液管を抜去します。また、手術1週間後に抜糸を行います。

 この期間まで極力ワキを動かさないように安静にしておいて下さい。

 

手術をしてから1ヶ月ほどで元の生活に戻って頂けます。